Nintendo Switchで遊べるゲームソフト『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』をプレイしレビューと序盤攻略を掲載。『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』がどんなゲームなのか気になっている人向けの記事となります。
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターの概要
『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』がどんなゲームなのか簡単にまとめているのでサクっと知りたい人はこの項目だけチェックしよう!
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターはどんなゲーム?
『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』は、crimが2024年4月28日にSwitch/Steamにて発売したアクション。価格は3,850円(税込)。2011年4月28日にプレイステーション3(PS3)で発売されたタイトルをHDリマスター化。
SNSや動画でも頻繁に擦られる有名ネタ「そんな装備で大丈夫か?」で知られる元ネタのゲームとなる。旧約聖書にちなんだキャラクターが多く登場し、独特の世界観が展開していく。
- 伝説のゲームがまさかのHD化。堕天使たちを天界に連れ戻せ!
- 手軽な本格コンボアクションが楽しめる戦闘システム
- 神秘的で美しいグラフィック&ビジュアル表現は健在!
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターの評価
\ 実際に遊んだ評価 /
ゲーム性 | (4.0) |
グラフィック | (4.5) |
世界観 | (4.5) |
コンテンツ | (4.0) |
BGM | (4.0) |
総合評価 | (4.2) |
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターの良い点・イマイチな点
良い点 | イマイチな点 |
---|---|
伝説のゲームがまさかのHD化! 手軽な本格コンボアクション 神秘的で美しいグラフィック表現! | 特に無し |
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターのゲーム内容をレビュー!
ここからは『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター-』がどんなゲームなのか、魅力別にレビューしていきます!
伝説のゲームがまさかのHD化。堕天使たちを天界に連れ戻せ!
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「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ 問題ない」。
この定型的なやり取りを動画やSNSのコラ画像、あるいはユーザー同士の会話で見かけたことがないだろうか。
今作『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン』は、そんな有名なネタの原点となるアクションゲームだ。もともとはPS3で発売されていたが、この度なんとHDリマスター化された。
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発売から10年以上も前のタイトルなので、ネタだけが1人歩きしているケースが多い。それは公式にも認知されており、“名前は知っている、ゲームは知らない!”というキャッチをつけて発売されているほどだ。
今作の再登場は、そういった元ネタを知れる良い機会ともいえる。意外にもゲームの中身はしっかり遊べる3Dアクションで、十分に遊び切れるタイトルである。
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物語としては、天界から“知恵”を盗んで堕天した天使たちを捕えるために、地上界を旅するというものだ。「ミカエルの指輪」と呼ばれる牢獄に、彼らの魂を繋ぎ止めるため、天界から主人公・イーノックが派遣されている。
特徴的なのは幻想的な世界観と、いちいち意味深長な演出、そして台詞回しの数々だろう。RPGのように会話主体で物語が進むわけではなく、無口なイーノックに対してキャラクターが一方的に語り掛けたり独白する構成となっている。
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また、登場人物もそこまで多くはない。旅の相棒で何かと思わせぶりな発言をするルシフェルや、白鳥の姿でイーノックの旅路を見守る大天使たち、そしてボス敵として登場する堕天使などだ。
ゲームの元ネタは旧約聖書にちなんだものだが、宗教色を抑えているのか、独創的なファンタジー作品といったテイストで楽しめる。1週クリアでも十分遊び切れるゲームなので、この機会に触れてみると良いだろう。
手軽な本格コンボアクションが楽しめる戦闘システム
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ゲームはアクションジャンルで、簡単に言い表すなら『デビル メイ クライ』シリーズや、旧『ゴッドオブウォー』シリーズのような定点カメラのコンボアクション。
両者と大きく異なるのは、弱攻撃と強攻撃の使い分けがなく、謎解き要素も含まれていない点。また、エリアが基本的に一方通行なのも分かりやすい特徴となっている。
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中でも『エルシャダイ』らしいのが、画面に映るHPゲージやコンボのハイスコアといったものが一切ないこと。というより、GUIが全く存在しないのだ。
敵の残り体力や自分の体力は、身につけている鎧の数で判断するしかない。攻撃を当て続けると敵の鎧がどんどん剥がれていき、最終的には中身全体が剥き出しで、ほぼ裸体の姿になる。
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UIが全く存在しない戦闘画面は意外にも快適。カメラがほとんど制御できないため、ステージを進行している最中は一部見づらい箇所もある。
足場があると思ったらもう少し手前だったりして、そのまま落下してしまうといった感じ。しかし、ワンミスで死亡することもないので、どちらかといえばバトルで倒されてやり直す割合の方が多い。
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バトルで敵と戦い続けると、穢れが蓄積して武器が赤くなりダメージを与えにくくなってしまう。そのまま使い続けると武器が破壊されてしまうので、「浄化」する必要がある。
面白いのは主人公だけの武器といったものが存在せず、敵もイーノックと同じ武器を使うため、敵から奪った武器をそのまま使い続けるようなことが起きる点だ。淡白とした作中の空気感にとても合っている。
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攻撃ボタンを押し続けるチャージやタイミングをずらすディレイ、武器ごとの特殊攻撃と、攻撃はそれなりに幅広い。敵を打ち上げ、空中コンボを当て続け、最後は地上に叩き落とすといった、アクションも可能だ。
操作ボタンが少なめなので、アクションがあまり得意ではない人でも難易度を調整すれば、十分楽しむことができるだろう。
神秘的で美しいグラフィック&ビジュアル表現は健在!
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『エルシャダイ』を象徴するのは、やはり幻想的なグラフィック表現。実はPS3で遊んだオリジナル版の『エルシャダイ』と、今回のHDリマスターの間にそこまでのギャップを感じなかった。
というのはPS3のオリジナル版から、ポリゴン数を感じさせないアニメシェーダーを採用しているようで、言ってしまえば元から綺麗な映像なのである。
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オリジナル版とスクリーンショットの画像を並べて比較すれば、その変化はきっと感じ取れることだろう。
しかし、ゲーム的に工芸品のような美術表現にこだわった作品なので、いくらHDリマスター化してもハード進化の恩恵に預かっている感覚がほとんどない。強いて言えば、Switchという携帯機で楽しめるのが大きなポイント。
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また、いちいち美しい演出やステージデザインは一見の価値あり。堕天使たちの根城「タワー」攻略中に流れるBGMについても、不気味でありながらSEとの不協和音がミステリアスな表現を作り出している。
人智を超えた堕天使たちが人間に与える独自の文明体系をしっかり描きだしていて、背景を見ているだけでも世界の様相が色々な妄想ができてしまう。
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今作は他にはない唯一無二感のあるタイトルで、水彩画のように水々しくも美しいビジュアル表現が、物語を差し置いて非常に魅力的。砕けて表現すれば、美術の教科書で解説を読まずに作品だけ見ている感覚だ。
物語も分かりやすい上に小説や関連作品が登場している。それらを合わせて楽しむことができれば、今作の深みをより味わっていただけるはず。
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターの序盤攻略
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本作はゲーム的に1本道でほとんど謎解き要素もない。バトルで詰まることはあっても迷う場面はない。ゲーム中はルシフェルからヒントも出るので、それを参考にしながら敵との戦いを進めていこう。
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターのレビュー、感想まとめ(総評)
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今作のおかげでSwitchでもPCでもあの伝説(?)のアクションゲーム『エルシャダイ』に触れることができるようになった。元ネタは旧約聖書と、一見とっつきにくい印象を受けるが、物語が特別難しいわけではない。
さらに本作を遊んで旧約聖書について調べるという楽しみ方もできる。関連作品も複数あるので、ぜひ独特の世界観を楽しんでみてはいかがだろうか。
- 伝説のゲームがまさかのHD化。堕天使たちを天界に連れ戻せ!
- 手軽な本格コンボアクションが楽しめる戦闘システム
- 神秘的で美しいグラフィック&ビジュアル表現は健在!
動画
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスターの基本情報
ゲームタイトル | エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター |
ジャンル | アクション |
会社 | crim |
配信日 | 2024年4月28日 |
価格 | 3,850円(税込) |
公式サイト | エルシャダイ 公式サイト |
公式X(旧Twitter) | エルシャダイ 公式X |
対応ハード | Switch/Steam |
対応言語 | 日本語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語 |
サイズ | 5.0GB |
レビュー日 | 2024年4月28日 |
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