Nintendo Switchで遊べるゲームソフト『The Last Spell(ザラストスペル)』をプレイしレビューと序盤攻略を掲載。『The Last Spell(ザラストスペル)』がどんなゲームなのか気になっている人向けの記事となります。
レビューを読むのがめんどうな人向けにいきなり結論!
『The Last Spell(ザラストスペル)』は、The Arcade Crewがリリースするローグライト戦略RPG。対応プラットフォームはSwitch/PS4/PS5/Steamとなっている。
クォータービュー視点のマップ上に大量出現する魔物から村を護り続けるというもので、防護柵や施設を活用しながら敵を殲滅。バトルは連戦が続き、その過程の成長や装備にランダム性が伴う。戦略的な思考が問われ続けるハードでコアなゲームにまとまっている。
\ 実際に遊んだ評価 /
ゲーム性 | (5.0) |
グラフィック | (3.5) |
世界観 | (4.5) |
コンテンツ | (3.5) |
BGM | (4.5) |
総合評価 | (4.2) |
良い点 | イマイチな点 |
---|---|
少数精鋭vs魔物軍団の戦略バトル 行動選択に重みが伴うので熟考余地アリ ダークファンタジーの雰囲気◎ | 文字の小ささや操作性の悪さ |
こんな人におすすめ!
- ローグライクゲームが好きな人
- ドット絵の世界観に惹かれる人
- 難易度の高いゲームが好きな人
ここからは『The Last Spell(ザラストスペル)』がどんなゲームなのか詳しくレビューしていこう。
The Last Spell(ザラストスペル)とは?
『The Last Spell(ザラストスペル)』は、iOS2023年2023年3月9日にThe Arcade Crewがリリースしたローグライト戦略RPG。本作はSwitch/PS4/PS5/Steamでも配信中のタイトルである。
ドット絵で描くダークファンタジーの世界を舞台に、ランダムに生成されたステージを攻略。手持ちのリソースを駆使しながら村の防御を固め、少数のユニットで魔物の大群を迎え撃つことになる。
- 行動し切るまで魔物を倒しまくれ。攻めと引き際のバランス感が絶妙!
- 限られた成長の機会と装備の出会いは一期一会。問われ続ける戦略思考
- 陰鬱で闇夜の世界を戦い抜く、ハードなダークファンタジー
The Last Spell(ザラストスペル)のゲーム内容を徹底解説!
行動し切るまで魔物を倒しまくれ。攻めと引き際のバランス感が絶妙!
『The Last Spell(ザラストスペル)』の世界は禁じられた魔法の登場によって、国同士の熾烈な戦争が続いた後の世界。戦いの末に崩壊しかけた世界では、夜になると発生する「霧」の中から魔物「クロウラー」たちが跋扈(ばっこ)し始める。
ゲームでは呪文の詠唱を続ける魔術師を護るため、大量に押し寄せてくる魔物たちから村を防衛。限られた資源をやりくりしながら敵と戦い続けるので1ステージの戦いが長期戦である。
プレイヤー側は少数のユニットを駆使して大量の魔物を撃破しなければならず、自ターンの中で効率の良い戦い方が求められてくる。
本作ではユニットの行動ポイントを消費し切るまでは何度でも行動できるのが特徴的。「体力」「MP」「行動ポイント」「移動ポイント」と、4種のリソースを管理しながら戦闘を続けていくスタイルで、これらは1つの戦闘を終えても次の戦いに持ち越される仕組みだ。
ゲームは主に魔物と戦う「バトルフェーズ」、村を拡張する「生産フェーズ」、ユニットを配置する「準備フェーズ」の3つのフェーズで構成されている。
特に生産フェーズは防護柵やユニットを回復させる施設の建設など、バトルを有利に進めるための機能群が一通り揃う。ユニット育成・ショップ利用もこのフェーズで行えるので、ここでの準備度合いがバトルに結果として表れる。
プレイヤー側のユニット数が少ない関係で、どのユニットも前線で戦い続けるタフさは持っている。ただ、毎ターン回復する行動・移動ポイントとは違い、体力とMPは中々回復しない。
準備フェーズの段階で回復させておくか、ポーションを備えておく必要はあるだろう。なお、MP消費の攻撃は広範囲&強力なスキルが多く、バトルにおいては1つの切り札的な存在とも言える。
村の防護柵や建造物の設置を含め、バトルにおいてもさまざまなリソース管理が伴う。攻めるときは攻め立て、逃げに徹するときは引き気味の防戦を展開するなど、適切な行動選択を采配しなければならない絶妙な難易度の匙加減が巧みである。
限られた成長の機会と装備の出会いは一期一会。問われ続ける戦略思考
本作はローグライト要素を取り入れたタイトルであり、あらゆる箇所にそのランダム性が作用する。中でもユニット育成は数少ないポイントで限られたステータスを伸ばさなければならず、これはプレイヤーを大いに悩ませる。
当然ショップに入荷するアイテムもランダムであり、高レアリティの装備アイテムはやはり見逃せない。そしてどのレアアイテムにも追加効果がランダム付与されていた。
可能な限りユニットの性能を上げておきたいプレイヤー側には、軍資金の活用方法も悩みの種になるだろう。武器・防具との出会いは「一期一会」という四字熟語が、これ以上にないほど当てはまるようだ。
また、バトルで回収できるエッセンスと引き換えに、さまざまな特殊効果をアンロックする「オーメン」も、ステージ攻略を語るうえでは外せない。
本作は“クリアできなさそうに見えて考えればクリアできる”という魅力的な難易度バランスを持っている。確かにオーメンの解放は有利な方向に働くが、こだわるプレイヤーは封印しても面白いかもしれない。
資源だけを元手に抜かりない準備で戦闘に臨むのも、正体不明の未知なる存在にエッセンスを渡すのも自由だが、取捨選択と戦略を思考するSLGの根本的な面白さはそのままである。
本作の場合ランダム性に対してどうアクションを取るのか、そんな底知れぬ奥深さがとても興味深い。プレイヤーの戦術的な手腕が常に問われ続ける高難易度寄りの一作品だ。
陰鬱で闇夜の世界を戦い抜く、ハードなダークファンタジー
『The Last Spell(ザラストスペル)』に世界観や設定があっても、明確な“物語”は存在しない。ゲーム冒頭から緻密なドットイラストで、その絶望に満ちた闇の世界を紹介しつつも戦いは幕を開けた。
陰鬱とした空気や既にボロボロの村、頼りない装備からスタートするため、ゲームプレイを通してどれほどまでに人類が追い詰められているのかが伺える。
村を取り囲む霧の存在も実に不気味で、作中のBGMを含めた雰囲気作りは上々と言える。“ただならぬ暗黒の世界”を生き抜く使命感のようなものすら感じてしまったほどだ。
唯一プレイヤーに力を貸してくれる未知なる存在たちもどこか胡散臭い。そもそも世界が絶望的な状況に追い込まれたのは、禁じられた魔法の力を行使した戦争が発端であり、これは冒頭で解説される。
つまるところ、具体的な正体すら不明の未知なる存在とはそれだけでも十分に怪しい。ストーリーらしいストーリーはないものの、考察したくなる謎は多め。
作中のドット絵はレトロさを感じさせるが、古臭いとは思わない。敵も味方もしっかり描き込まれ、ダークファンタジーの空気を崩さないデフォルメが大変素晴らしい。なにより少ない描写を雰囲気づくりだけで補い、世界に厚みを持たせている。
バトルはこの世界において、魔物に抗うどこかの村のひとときだ。プレイヤーの1戦で登場人物の生き死にを分つというのは、ローグライトながらに上手い落とし所だと思える。
The Last Spell(ザラストスペル)の序盤攻略
攻略のポイントになるのはユニットの動かし方。魔物が攻めてくる方角は複数に分かれるケースもあり、誰を起点に戦いを進めるかは育成時の取得スキルも関係するだろう。前衛ユニットを防御主体のビルドに育成し、移動距離をセーブしながら敵の各個撃破がセオリーか。
広範囲系スキルはMP回復の余力がある場合にガンガン使用しても良さそうだ。後半戦に息切れしても村を護れるよう、強固な防護柵も配置しておきたい。
The Last Spell(ザラストスペル)のレビュー、評価まとめ(総評)
少数精鋭と魔物の大群といった分かりやすい構図のバトルを、上手い具合にシミュレーションRPGとして昇華した。難易度は高いが、考えればどうにか抜け切れそうなバランスなのでクリア後の達成感も気持ちが良い。行動ポイント制による複数回行動のスピード感も快適だ。
一方、テキストが小さくて文字が見難いなど、ドット絵ならではの欠点も見受けられた。コントローラーの操作は特にクセが強く、この辺りの部分は課題になると言える。
- 行動し切るまで魔物を倒しまくれ。攻めと引き際のバランス感が絶妙!
- 限られた成長の機会と装備の出会いは一期一会。問われ続ける戦略思考
- 陰鬱で闇夜の世界を戦い抜く、ハードなダークファンタジー
動画
The Last Spell(ザラストスペル)の基本情報
ゲームタイトル | The Last Spell(ザラストスペル) |
ジャンル | ローグライト戦略RPG |
会社 | The Arcade Crew |
配信日 | 2023年3月9日 |
価格 | 2,800円 |
公式サイト | The Last Spell(ザラストスペル)公式サイト |
公式Twitter | The Last Spell(ザラストスペル)公式Twitter |
対応ハード | Switch/PS4/PS5/Steam |
サイズ | 2.0GB~ |
レビュー日 | 2023年3月16日 |
コメント
コメント一覧 (2件)
お世話なっております。
大変恐れ入りますが、言語設定でどんな言語があるのか教えていただけますでしょうか。
コメントありがとうございます。
公式からは日本語,英語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,ロシア語,中国語 (簡体字),ポルトガル語,中国語に対応していると発表されています!