この記事では無料で遊べるスマホゲームアプリ『フェイクフューチャー』を実際にプレイしゲームが気になっている方に向けて分かりやすく解説しています。
レビューを読むのがめんどうな人向けにいきなり結論!
『フェイクフューチャー』は、Yuzun Technologyがリリースしたドット絵経営シミュレーション。サイバーパンクな世界をレトロな空気の「ドット絵」で緻密に表現している。
映画のようなスケールの大きなサイバーパンクな世界感で、自分だけの都市を築き上げていく建築要素、レトロゲームマニアに刺さりそうなドット絵グラフィックなど、独創的な作風が印象に強く残るゲームアプリとなっている。
\ 実際に遊んだ評価 /
ゲーム性 | (4.0) |
グラフィック | (4.0) |
世界観 | (4.5) |
コンテンツ | (3.5) |
BGM | (4.0) |
総合評価 | (4.0) |
Apple Store(5.0) | Google Play(4.4) |
良い点 | イマイチな点 |
---|---|
映画のようなサイバーパンクの世界 荒れ果てた地球で都市建設! ドット絵好きに刺さる緻密なビジュアル | 日本語テキストが不自然 |
こんな人におすすめ!
- レトロな雰囲気のゲームを探している人
- サイバーパンク作品が好きな人
- ドット絵に惹かれる人
ここからは『フェイクフューチャー』がどんなゲームなのか詳しくレビューしていこう。
フェイクフューチャーとは?
『フェイクフューチャー』は、2023年5月9日にYuzun Technologyが配信したドット絵経営シミュレーション。プレイヤーは荒れ果てた地球を舞台に都市を築いて自分だけのサイバーシティーを作り出していく。
ゲーム全編を通してレトロスタイルな作風に仕上がっており、中でも目を引くのが緻密なドット絵グラフィック。ゲーム内のアーカイブを見ることで練られた設定の数々が世界観を広げる作りで、他の村ゲーとは一線を画す魅力が備わっている。
- これぞSF世界!映画のようなサイバーパンクの世界観
- 自分だけの街を荒れ果てた地球に建築!目指せユートピア
- ドット絵好きには堪らないレトロでニクイビジュアル
フェイクフューチャーのゲーム内容を徹底レビュー
これぞSF世界!映画のようなサイバーパンクの世界観
『フェイクフューチャー』をプレイし始めて、まず注目しておきたいのはその世界観だろう。昨今では「ダークファンタジー」に並び、1つの人気ジャンルとしての創作の題材に挙げられやすい「サイバーパンク」な世界だ。
正直、サイバーパンクそのものは、題材としてかなり使い古されたテーマである。それでも時代の遍歴と共にゲームや映画・アニメ等の技術的表現力が向上したこともあり、再びブームが再燃しているのかもしれない。
本作の世界では高度なテクノロジーが発達したSF世界と、退廃的で自然が生い茂り始めた未来の地球という奇妙なコントラストが上手く調和している。
また、ゲーム冒頭から過酷な地球で活動するのに安定した優秀な「サイバーロイド」のビクターが、のっぴきならない事情によって制御を失うが、この展開が映画さながらの怒涛の展開である。
サイバーパンク作品で多く見られるのは、宇宙が身近に感じられるほどの高水準な文明社会と、宇宙に進出したことで人間を縛っていた道徳規範が蔑ろにされ、無秩序なアウトローが世界を荒らしまわるといったカオスな部分。
『フェイクフューチャー』ではそういった決まり文句とでも言える、ジャンルならではのエッセンスを作品内にしっかりと引き継いだ。高度な文明社会なのに、ボロいアナログ可動のロボットが生活に溶け込んでいるのはもちろんである。
ゲーム中におけるインターフェースのデザインも、どこかレトロさを出しながらデジタルデバイスらしい雰囲気で世界に溶け込んでいる。ゲームの没入感を削ぐことなく、インターフェースすらも作品を描き出す1つの要素に仕立てているのは見事だ。
アプリを起動するとサイバーパンクなワールドが根を張るかの如く築かれているのは確か。さらに懐かしい名作映画のパロディネタも随所で見られる。それらを発見していくマニアックな楽しみ方も面白いだろう。どこまでも“映画的なサイバーパンク”なのである。
自分だけの街を荒れ果てた地球に建築!目指せユートピア
本作がどのようなゲームであるか、ただ画面を見ただけではかなり判別しづらいところ。ジャンルだけを端的に言えば都市建設シミュレーションである。ちなみに公称ジャンルは「ドット絵経営シミュレーション」としている。
スマートフォン向けのタイトルで都市建設と言われれば、いわゆる「村ゲー」を思い起こす。実際にそういった部分がベースになっているのは確かで、村ゲーに遊び慣れているプレイヤーはすんなりと馴染めるはずだ。
ゲームでは荒れ果てた地球を舞台に自分だけのサイバーシティを建築していくことになる。ミッション(タスク)の内容に沿って、必要な資源を生産する施設を建築、本拠点の「コントロールセンター」を増築して都市全体の「繁栄度」を高めていくのだ。
他の村ゲーと大きく異なるのは都市を映し出す“視点”と施設の“配置方法”の2つ。多くのタイトルが上から街を見下ろす視点なのに対し、まるで横スクロールゲームのように正面からである。
施設は既存の施設を土台に積み重ねていくか、真横に領土を広げて地上に建築していく。施設は後から配置換えできるので、普段はあまり気にしなくても良いのだが、仲間になったキャラクターを住居に住まわせる際に、見栄えを意識してつい触りたくなるのが巧みだ。
本作は、資源があるだけどんどん建築していくようなタイトルではない。都市に住まう仲間を建築・生産作業に割り当てる必要があり、限られた資源リソースの分配がポイントになっている。
繁栄度が高まれば、都市の住人以外にゲストがやって来る。この際取引を行うか戦闘を行うかで獲得する報酬が異なり、プレイヤーが都市の最高指導者である感覚が生まれていた。
戦闘に秀でたキャラクターが仲間にいれば戦闘を選んでも問題はない。中には「強盗」のような荒くれ者がゲストとして出現する場合もあるので、戦闘員の確保は必要になってくる。
戦闘が発生した際のバトルは特殊で、ぐるぐる回転するインジケーターを止めて攻撃を行うというシステムだ。バトルに重きを置いた作品ではないため、戦闘システム自体はかなり簡素な印象を受けた。
ただ、深く考える必要性はなく、タイミングが勝負なので誰でも簡単にこなせる。変わった戦闘スタイルだが、目新しさの観点では印象にも残りやすい。建築要素と合わせてこういった要所のオリジナリティにもぜひ注目してほしい。
ドット絵好きには堪らないレトロでニクイビジュアル
『フェイクフューチャー』の魅力は何もサイバーパンクな世界の都市建設だけではない。誰が見ても口を揃えて指摘できるレトロスタイルなゲームビジュアル、すなわち“ドット絵”も十分本作の訴求ポイントだ。
イラストからゲーム内のオブジェクトに至るまで、そのほぼ全てがドット絵のグラフィックによるもので、ドット絵フェチには垂涎モノというか、桃源郷レベルである。
スマートフォンゲームでここまでゲーム全体が緻密にドット絵だけで構成された作品は珍しい。例えばインディーズ系の買い切りアプリであれば、それなりの数が現存するのは事実だ。
しかし、本作は基本無料で遊べるソーシャル寄りのゲームアプリである。インディーズではなく、企業がリリースしているものであれば尚のことだろう。
ゲーム内におけるアニメーションも細かく、ドット絵のクオリティは非常に高い。日本国産のドット絵を起用したスマートフォンタイトルには存在し得ない、“独特の味”を持っており、それは昔ながらのレトロゲームらしさを残している。
筆者の肌感だが「ゲームボーイアドバンス」辺りの密度を持ち、良い意味での古臭さは「スーパーファミコン」に通ずるものがあると思う。この塩梅加減はまさしく『フェイクフューチャー』ならではといったところか。
ドット絵が高品質なことに起因して、自分が築き上げた街並みには何とも言えない満足感がある。村ゲーの大多数がビジュアル部分を副次的な扱いとする一方で、本作はむしろビジュアルに比重を置いたと言っても過言ではない。
「眺めているだけでもなんとく面白い」最近ではめっきりと減ってしまったこのような細かい表現の光る村ゲーとして、本作以上のものは数が限られてくるはずだ。
フェイクフューチャーの序盤攻略
ゲーム序盤はミッション内容に沿って都市建築を進めていくと良い。また、本作は日本語テキストの翻訳が不十分でゲーム内の設定・ストーリー周りが把握しづらい。
時間が許すのなら、「ベッドルーム」のアーカイブ資料に目を通しておくと、多少は高い解像度でゲームの設定を楽しめるはずだ。なお、Game Centerとの連携が必要になる関係でリセマラは基本的にできない。
フェイクフューチャーの事前登録特典
『フェイクフューチャー』始める下記の事前登録を入手できる。
- 15分加速カード×10
- ネオン看板×1
- キット(基礎通貨)×2,000
- ペンギン(動物モジュール)×1
- 高級モジュールパーツ×5
- 特殊モジュールパーツ×5
- ジュエル(高級通過)×100
フェイクフューチャーのレビュー、評価まとめ(総評)
作中の日本語テキストがかなり怪しく、早期の修正対応が求められるところだが、『フェイクフューチャー』にしかない魅力はたっぷりと備わっている。それはサイバーパンクの世界におけるお約束要素の数々を、レトロ感溢れるドット絵で表現していたり、パロディネタが随所で見られる点などなど多岐に渡る。
村ゲーとしては「凡作」の位置付けになるだろうが、他人と競い合うような要素も薄く、比較的マイルドで遊びやすい。自分だけの都市建設に集中できる…『フェイクフューチャー』はそんなタイトルではないだろうか。
- これぞSF世界!映画のようなサイバーパンクの世界観
- 自分だけの街を荒れ果てた地球に建築!目指せユートピア
- ドット絵好きには堪らないレトロでニクイビジュアル
動画
フェイクフューチャーのアプリ情報
アプリタイトル | フェイクフューチャー |
ジャンル | ドット絵経営シミュレーション |
会社 | Yuzun Technology |
配信日 | iOS:2023年5月9日 Android:2023年5月9日 |
価格 | 基本無料(ゲーム内課金あり) |
公式サイト | フェイクフューチャー公式サイト |
公式Twitter | フェイクフューチャー公式Twitter |
対応機種 | iOS11.0以降 /Android5.0 以上 |
サイズ | 919.1MB~ |
レビュー日 | 2023年5月10日 |
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