この記事では買い切りで遊べるスマホゲームアプリ『Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気』を購入後実際にプレイし、ゲームが気になっている方に向けて分かりやすく解説しています。
『Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気』はiOS、Androidどちらも1,000円で購入できます。
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レビューを読むのがめんどうな人向けにいきなり結論!
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『Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気』は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの著作で知られる「クトゥルフ神話」をモチーフとした有料アプリゲーム(価格1,000円)。異常な空間、目的不明の実験、謎の怪物と、あらゆる狂気が蔓延する廃病院からの脱出を目指していくミステリーアドベンチャー。
ダイスの出目でプレイヤーの選択を決定するTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)風の要素と、脱出ゲームを織り交ぜた“クトゥルフ神話”の入口的な作品となっている。
\ 実際に遊んだ評価 /
ゲーム性 | (4.0) |
グラフィック | (4.0) |
世界観 | (4.5) |
コンテンツ | (4.5) |
BGM | (4.5) |
総合評価 | (4.3) |
Apple Store(4.4) | Google Play(4.3) |
良い点 | イマイチな点 |
---|---|
クトゥルフ神話の魅力をコンパクトに楽しめるADV 選択肢をダイスで決める緊張感 複数の結末が楽しめるマルチED要素 | 取ってつけたクトゥルフ要素が多い |
こんな人におすすめ!
- アドベンチャーゲームが好きな人
- ミステリー系の作品が好きな人
- クトゥルフ神話に興味がある人
Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気とは?
『Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気』は、2022年10月19日にGotcha Gotcha Gamesがリリースしたアドベンチャーゲーム。脱出ゲームの探索要素にTRPG風味のダイスロールシステム、プレイヤーの選択肢で結末が変化するマルチエンディングを採用している。
不気味な廃病院からの脱出を目指し、あらゆる部屋を探索しながら謎を紐解いていくミステリー要素もあり、作品の随所にクトゥルフ的な要素を取り入れているのが特徴的だ。
- 「クトゥルフ神話」に触れてみたい人には刺さりやすいマイルドさ
- 没入感は高め!選択肢をダイスロールで決める緊張感も◎
- 周回必須のマルチエンディング。複数の結末を模索する楽しみ
Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気のゲーム内容を徹底解説
ここからは『Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気』がどんなゲームなのか特徴別に詳しくレビューしていこう。
「クトゥルフ神話」に触れてみたい人には刺さりやすいマイルドさ
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目を覚ますとプレイヤーは廃病院の一室、ベットの上で拘束されていた。
朧げながらもその記憶は断片的に損耗しており、どこからともなく聞こえてくる“謎の声”に従う形で病院からの脱出を目指すことになる。
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ゲーム全体の空気感としてホラー要素はやや薄く、陰鬱なミステリー小説をアドベンチャーゲームに昇華させたような具合だ。
シナリオテキストや心理描写は「クトゥルフ神話」を彷彿とさせる狂気を孕んだテイストが多く、小説作品に触れた人ならニヤリとできる小ネタも仕掛けられていた。
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探索する過程で徐々にその病院で行われていた実験が明らかとなるが、具体的に物語中で明言されるというよりも、数々の「資料」からそれらを考察する必要がある。
終盤はいわゆる“答え合わせ”が待ち受けているため、単純にシナリオ展開だけを楽しみたい人にはもしかしたら難しいと感じてしまうかもしれない。
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筆者は「狂気の山脈にて」「クトゥルフの呼び声」など、H.Pラヴクラフト著の有名な小説はあらかた読了している。
それを前提に遊んでみると、アドベンチャーゲームとして万人が触れやすいよう分かりやすく狂気が演出されている…というのが本作に対する正直な感想だ。
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登場するクリーチャーは不気味さこそあれど、クトゥルフ神話が持つような“理解の及ばない怖さ”はさほど感じられない。視覚的に分かりやすくモンスター的な表現とも取れるだろう。
ただ、小説作品で見られる「人間社会に潜む邪神の未知なる恐怖」は、各所で描写されていた。この辺りはクトゥルフ作品の魅力をしっかり楽しめる箇所である。
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アドベンチャーゲームとしては手軽に遊べるものの、さまざまなクトゥルフ要素を取り入れたお祭り感は強めな印象だ。
ゆえに初めてクトゥルフ神話に触れる人には、その世界の入口として優秀なアプリゲームと言えよう。
没入感は高め!選択肢をダイスロールで決める緊張感も◎
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本作では脱出ゲームのように部屋の中をタップし、先に進むためのヒントやアイテムを拾い集める探索要素が強め。主人公の選択はプレイヤーの選択肢に委ねられるが、その選択を決定するのはダイスである。
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そして、作中では度重なるピンチが主人公たちに訪れるのだが、展開的に「ここはあの選択肢を選びたい!」と、意気込んでダイスを振るっても上手くいかないケースが多々。
序盤はただ傍観的にシナリオを楽しんでいるプレイヤーも、そんな不運にまみれた主人公にはきっと同情してしまうことを請け合いである。
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また、主人公は基本的に心理描写だけで言葉をほぼ発さず、一つひとつの出来事に対してそれはそれは“ごもっともなリアクション”を見せてくれる。
自分の意思を持ったキャラクター性はあるものの、あくまでゲームの主体的な意思決定はプレイヤーが行うので、物語を楽しむノイズにはなりにくい。総じて没入感は高いままだ。
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ゲームの世界に引き込まれるからこそ、作中で何か困難に見舞われたときのダイスロールは緊張感がある。
特に1周目では「この重要な局面で外してしまったら…」といった潜在的な恐怖を味わえるのもイイ。TRPG風な要素を簡易的に取り入れているので退屈しづらいアクセントになっているのだ。
周回必須のマルチエンディング。複数の結末を模索する楽しみ
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アドベンチャーゲームらしく本作はマルチエンディングを採用している。
ネタバレを避けるため物語の根幹に関わる箇所には触れないが、1周目で満足できる結末を迎えられるかはかなり懐疑的なところ。
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シナリオの進行的に何かしらの重要な選択肢で最終ステージの展開などが大きく変化していく。エンディングは全7種類が用意されていることもあって、それらのルートを模索する楽しみもあるだろう。
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1度クリアまで迎えれば、物語で起こり得る展開に備えた選択肢も取れるから、また違った気持ちで2周目、3周目も遊べるはず。
セーブデータを複数残せる仕様なのもエンディングが回収しやすくて遊びやすい。
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途中までは物語の大筋こそ変わらないが、道中入手できる資料を再度読んだことで新たに見えてくる真相などはミステリーADVらしさが味わえる部分だろうか。
舞台となる廃病院はもちろん、主人公や共に同行してくれるハツミとレイジについても、何か狂気じみた片鱗を感じられるかもしれない…。
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Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気の序盤攻略
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本作は前項でも紹介した通りマルチエンディングを採用している。クリアする度に初めから遊ぶのも良いが、フラグを回収するために各ステージごとにセーブデータを分けておくと良いだろう。
1周目クリア後はどのステージでフラグを回収していないか確認できるようになる。ステージ序盤から細かくセーブしておくのがオススメだ。
Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気のレビュー、評価まとめ(総評)
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作中の随所にクトゥルフ神話が持つ“狂気”をゲームながらに演出しており、総合的な満足度は非常に高め。1,000円というプライスなのもアプリゲームらしい手頃さがあって嬉しい価格帯だ。
しかし、本筋とほぼ関係ない各所で元ネタのクトゥルフ作品を強引に持ってきた描写や、正体不明の化物を前に生身で立ち向かうジュブナイル的な要素も強い。恐怖体験の重厚さが薄く、TRPGを意識し過ぎているようだ。小説ファンには賛否が分かれるところだろう。
- 「クトゥルフ神話」に触れてみたい人には刺さりやすいマイルドさ
- 没入感は高め!選択肢をダイスロールで決める緊張感も◎
- 周回必須のマルチエンディング。複数の結末を模索する楽しみ
動画
Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気のアプリ情報
アプリタイトル | Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気 |
ジャンル | アドベンチャー |
会社 | GotchaGotchaGames |
配信日 | 2023年1月18日 |
価格 | 基本無料(ゲーム内課金あり) |
公式Twitter | Cthulhu Mythos ADV 闇に囁く狂気公式Twitter |
対応機種 | iOS13.0以降 /Android9.0 以上 |
サイズ | 162.7MB~ |
レビュー日 | 2023年1月22日 |
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