【評価&レビュー】『サクライグノラムス(サクムス)』歴史を修正するクノイチと歴史に名を馳せる英雄が絆を育むシミュレーションRPG

サクライグノラムスのレビューと序盤攻略

この記事では無料で遊べるスマホゲームアプリ『サクライグノラムス(サクムス)』を実際にプレイしゲームが気になっている方に向けて分かりやすく解説しています。

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目次

レビューを読むのがめんどうな人向けにいきなり結論!

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サクライグノラムス』は、Marvelous Inc.が配信するシミュレーションRPG。『ファントム オブ キル』『誰ガ為のアルケミスト』などの人気作で知られるプロデューサー・今泉潤氏と、『サクラ大戦』シリーズや『Takt op.(タクトオーパス)』でも話題のクリエイター・広井王子氏のタッグで仕掛ける意欲作。

高低差を活かした戦略バトルに加えて、“歴史変革”が題材の重厚なフルボイスシナリオ、さらに過去の偉人とクノイチの少女たちが四季を過ごして絆を育むサクセスストーリー。腰を据えて遊びたいボリューム満点なアプリゲームに仕上がっている。

\ 実際に遊んだ評価 /

ゲーム性(4.5)
グラフィック (4.0)
世界観 (4.5)
コンテンツ (5.0)
BGM (4.0)
総合評価 (4.4)
※評価の基準について
Apple Store()Google Play()
良い点イマイチな点
歴史を修正する重厚な物語展開
一筋縄ではいかない戦略バトル
クノイチと偉人が二人三脚で臨む育成
育成要素が重い

こんな人におすすめ!

  • 『ウマ娘』『パワプロ』の育成要素が好きな人
  • 重厚な世界観に惹かれる人
  • シミュレーションRPGが好きな人

サクライグノラムス(サクムス)

サクライグノラムス
iPhoneAndroid
Marvelous
シミュレーションRPG

サクライグノラムス(サクムス)とは?

2023年2月27日にMarvelous Inc.からリリースしたアプリゲーム『サクライグノラムス』(以下、「サクムス」)。本作はStudio FgGから配信されていた『シノビナイトメア』の後継作として、今泉潤氏×広井王子氏が仕掛けるシミュレーションRPG

『ファンキル』『タガタメ』の戦略バトルに他社の人気作『ウマ娘』や『パワプロ』でお馴染みの“育成シナリオ”を取り入れた作品で、入手した偉人を自分好みに育て上げられる。

サクライグノラムス(サクムス)の特徴
  • 前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!
  • 戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル
  • 自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

サクライグノラムス(サクムス)のゲーム内容を徹底解説

ここからは『サクライグノラムス(サクムス)』がどんなゲームなのか特徴別に詳しくレビューしていこう。

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

『サクムス』の世界は第三次世界大戦で荒廃した本来人類が辿るべきではない未来。そしてその戦争の裏側には、人々の負の感情から顕現した黒い火「穢れ(けがれ)」が絡んでいる。

物語では穢れに対抗できる唯一の存在「火の一族」として育てられた4人のクノイチが、偉人の力を借りながら過去を遡り歴史を修正(変革)していく

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

1つ抑えておくべきポイントとして、「歴史を正しいものに修正する」という表現は誤解を生みかねないことだ。厳密には我々プレイヤーの現実世界で起こるべくして起きた歴史的な「革命」を見届けていくのが主な目的である。

この世界ではそういった歴史の転換点が作用せず、歪んだ世界線に訪れた絶望的な状況から物語が始まる。募りに募った人々の負の感情が第三次世界大戦を巻き起こし、やがて冒頭に繋がっている。

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

世界設定は広井王子氏が手がけているもので、また一部の設定については前作にあたる『シノビナイトメア』から引き継いでいる箇所もあるようだ。

しかし前作を知らない人でもイチから楽しめる程に『シノビナイトメア』の要素は薄まっているようで、何も知らなくても問題ない。筆者も完全新作で遊んでいる心持ちであった。

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

メインストーリーはフルボイス仕様。冒頭こそ物語に必要な設定や世界観、クノイチになるまでの経緯をガッツリ詰め込んでくるが、ゲーム開始時点からクライマックスのような展開なので、そのまま楽しんでしまえた。

スチルイラストも適度に挿入されるし、登場人物同士の人間関係も大まかに把握できるほどにストーリーの描写は色濃い

前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!

ゲームの構造は「ストーリー」進行に必要な「クエスト」のバトルを進めていく流れになる。つまり、ゲームモードが明確にADVパートのみの“ストーリー”と、バトルだけの“クエスト”に分かれている。

煩雑さは多少感じるが、バトルだけを進めて後からまとめてシナリオを一気読みできるメリットはあるだろう。先の展開が気になる区切り方なので、セオリー通りに交互に進めても楽しめるはずだ。

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

バトルシステムには3Dマップで“高低差”“向き”の概念が存在するシミュレーションバトルが採用されている。グリッド状のフィールド内で敵チームの全滅を目指して戦う。

全ユニットが1体ずつ行動を起こすため、1試合辺りの戦闘時間はどうしても長くなりがちだ。テンポの悪さが気になる人向けに「2倍速・3倍速」機能が標準化されているのは嬉しい。

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

3Dマップもただ簡単な段差が用意されている訳ではなく、二段三段と低い段差から登らなければならない。

この原則を利用して敵ユニットを遠回りさせたり、段差を壁にした安全地帯からの遠距離攻撃なども行える。カメラ操作を駆使して自分に有利な位置取りを見つけると良いだろう。

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

バトルでは各キャラクターごとに「AP」「CP」と、スキルを使用するためのリソースが存在し、それらの消費量に加えてスキルの使用回数も管理することになる。

当然、強力なスキルほど使用回数の少なさとポイントの消費量は大きい。慣れないうちは属性相性や高低差、後述する体幹ゲージといったさまざまな要素で混乱しそうになるが、その分取れる戦術の幅は広い

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

敵ユニットのHP横にある黄色の盾アイコンは「体幹ゲージ」と呼ばれ、これを減らすことで周囲にいるユニットたちと強力な総攻撃が発動する。

耐久力の多い敵は積極的に体感ゲージを減らした戦い方にシフトし、総攻撃で効率的に撃破していく。まるで“必殺技”のようでもあり、プレイヤーが爽快に感じられる派手な演出シーンである。

戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル

バトルシステムの全体像は実にスマホゲーム的ではなく、コンソールゲームに近い感触だ。昨今手軽さをウリにするタイトルが増える中、アプリであろうとバトル体験に手を抜かないのは今泉氏らしい部分だろう。

好みはハッキリ分かれるが、アプリでも1本のゲームとして丁寧に作り込む気概はゲームクリエイターの意地にも思えた。

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

『サクムス』では誰もが1度くらいは耳にする有名な偉人が「サムライ」として登場する。もっとも、武士になる訳ではなくて、純粋に作中での英霊たちを“サムライ”と呼んでいる過ぎない。

主人公のクノイチたちは、穢れに唯一対抗できるものの、まだまだあどけない少女である。サムライたちはそんな彼女らの戦いをサポートしてくれる貴重な仲間だ。

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

バトルでサムライたちを存分に活躍させるためには、本作のキモである育成要素にプレイヤーの時間を大きく割く必要性が出てくる。

本作の育成要素は、ターンごとにサムライの伸ばしたい能力をトレーニングさせて、自分好みのユニットに育て上げていく。ターン数を使い切ると「試練(バトル)」が始まり、好成績を残せなければ、その回の育成は強制終了になる。

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

育成ではトレーニング&バトルを繰り返す以外にも、育てているサムライとパートナーのクノイチの交流を描いたシナリオが楽しめる。

一人ひとりのサムライにこれらのストーリーが用意されているのだが、初見プレイヤーが飛ばさず全ての会話を読みながら育成すると、3時間近い時間が1回の育成にかかるほどボリューミー

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

サムライとクノイチの絆が深まっていく様子を四季の経過と共に描写しており、1人分の育成を最後まで終えるのに短編フリーゲーム並のボリュームがある…。オマケに「TP(育成を始めるためのポイント)」が許す限り何度でも挑戦できる。

人によってはあまりに育成を追求し過ぎてメインストーリーは愚か、他のゲームすらも遊べなくなる危険性を孕んでいることだろう。

自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

本作がもしもコンソールタイトルならばゲームのボリューム感としては合格過ぎるもの。だが、『サクムス』はスマホゲームであって、ユーザーに求められているのは“手軽さ”だと思われる。

筆者はスマホゲームをガッツリ遊びたい人間だから、本作や『パワプロ』『ウマ娘』のような育成要素は大好物だが、やはり多忙な現代人には難しいものがありそうだ。


サクライグノラムス(サクムス)

サクライグノラムス
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シミュレーションRPG

サクライグノラムス(サクムス)の序盤攻略

サクライグノラムス(サクムス)の序盤攻略

チュートリアルを終えると主に「メインストーリー」か「育成」のどちらかを遊ぶことになるだろう。個人的なオススメとしては“育成”を推奨したいところ。ストーリー進行の中でバトルは避けられないため、1人でも育てあげたサムライがいれば能力値的に攻略が捗る。

レアリティが低いキャラクターでも、育成方法次第では優秀なユニットとして活躍できるのは本作の強み。お気に入りのサムライを入手して、ゆっくり育ててほしい。

サクライグノラムス(サクムス)の事前登録特典

『サクライグノラムス(サクムス)』を始めると約33連召喚分の『幽晶石』×5,000個を入手できる。

サクライグノラムス(サクムス)のレビュー、評価まとめ(総評)

サクライグノラムス(サクムス)のレビュー、評価まとめ(総評)

スマートフォンで遊べるゲームとしてはボリューム満点過ぎるゲーム体験。メインストーリー、バトル、育成とゲーム内の主要コンテンツ全てに大きな特徴を備えているのも大きい。1本のゲームタイトルとしては非常に評価されるべき作り込みではある。

しかしながら、これだけのボリューム感を始めたばかりのプレイヤーが飲み込めるかはまた別の話。ゲームの進行に合わせて徐々にコンテンツが広がりを見せていく設計ではないので、遊ぶ人を選ぶのは間違いない。

サクライグノラムス(サクムス)の特徴
  • 前作を知らなくてもOK。フルボイス&重厚な世界設定と濃厚な描写でイッキに物語へと引き込む!
  • 戦術の奥深さと演出の爽快感を両立させたタクティカルバトル
  • 自分好みのサムライにガッツリ育成!共に四季を巡り、絆を深める

サクライグノラムス(サクムス)

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動画

サクライグノラムス(サクムス)のアプリ情報

アプリタイトルサクライグノラムス
ジャンルシミュレーションRPG
会社Marvelous Inc.
配信日2023年2月27日
価格基本無料(ゲーム内課金あり)
公式サイトサクライグノラムス公式サイト
公式Twitterサクライグノラムス公式Twitter
対応機種iOS11.0以降 /Android5.1 以上
サイズ189.3MB~
レビュー日2023年2月27日

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