この記事では無料で遊べるスマホゲームアプリ『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』を実際にプレイしゲームが気になっている方に向けて分かりやすく解説しています。
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レビューを読むのがめんどうな人向けにいきなり結論!
2023年4月7日にAsobimo, Inc.からリリースされた『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、ストリートブランドなどとのコラボで知られるクリエイター・JUN INAGAWA氏が原案を手がける世界観を題材としたMMOアクションRPG。
TVアニメとのメディアミックス展開による作品だが世界観は異なる。オタク文化を守るために戦う個性強めな魔法少女たちと、記憶喪失の主人公が織りなす奇抜で時にコミカルな物語が魅力的だ。
\ 実際に遊んだ評価 /
ゲーム性 | (3.0) |
グラフィック | (2.5) |
世界観 | (4.5) |
コンテンツ | (3.0) |
BGM | (4.0) |
総合評価 | (3.4) |
Apple Store(2.1) | Google Play(1.9) |
良い点 | イマイチな点 |
---|---|
アニメと別で楽しめるストーリー! 魔法少女たちと戦う戦闘スタイル クセが強くもユニークな登場人物たち | バトルは要所的に改善が必要 |
こんな人におすすめ!
- 自他共に認めるオタクたち
- ハイセンスな作品が好きな人
- アニメと合わせて独自の世界に入り込みたい人
ここからは『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』がどんなゲームなのか詳しくレビューしていこう。
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズとは?
『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、2023年4月7日にAsobimo, Inc.が配信したMMOアクションRPG。公称ジャンルは「“好き”の力で世界の壁をぶち壊すアクションRPG」としている。
TVアニメーションと合わせてスタートしたメディアミックス作品で、“オタク文化”をテーマに魔法少女たちの戦いを描く。コミカルなストーリーと独特の世界観は、アニメと合わせて2倍楽しめることだろう。
- アニメの世界観を壊すもうひとつの『マジデス壊』
- クセはあるが磨けば光りそうなアクションバトル
- さすが“オタク文化”を題材とした世界。鮮烈で濃過ぎる魔法少女たち
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズのゲーム内容を徹底レビュー
アニメの世界観を壊すもうひとつの『マジデス壊』!
『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、2023年4月7日にTVアニメと合わせてサービスを開始した。物語では主に“オタク文化”を守るために戦う魔法少女たちの姿を描いている。
公式の触れ込みによると本作ゲーム版は、メディアミックスの立ち位置でアニメと同時にリリースしたにも関わらず、なんとその世界観は繋がっていない。
アニメでは既に排除されてしまったオタク文化だが、本作では閉ざされた秋葉原の中でオタクたちがオタク文化を楽しんでいる。
魔法少女たちも彼らの日常を守りながら、日々襲撃を仕掛けて来る政府の兵器たちと戦い続けているのだ。オタクの“革命”をテーマに据えたアニメ版とは確かにテイストが違う。
政府vsオタクの構図はそのままに、本作ではオタク同士の争いも巻き起こる。プレイヤーはアニメ版にも登場する「アナーキー」「ブルー」「ピンク」らの魔法少女と共に、さまざまな陰謀と事件を巡っていく。
冒頭から記憶喪失の主人公と共に物語が始まるため、アニメの知識がなくても何ら問題はないだろう。むしろ「アニメと世界観が違う」という前提を知らないアニメ視聴組こそ混乱しそうだ。
本作はMMOアクションRPGなので、ゲームを始めるまではアソビモお得意のオンラインプレイに比重を置いたゲームになると想定していた。
実際には3Dマップの秋葉原をロビーとし、各コンテンツでマルチプレイを楽しむ際に他のプレイヤー数人と協力するような「MO」に近い設計だ。1つの空間に膨大な数のプレイヤーが集まっている感覚は薄く、ソロでしっかり楽しめる物語が魅力だろう。
原案を手がけるクリエイター・JUN INAGAWA氏は、「Supreme」「DIESEL」など、トップクラスのストリートブランドと多数のコラボを実現してきた。
『マジデス壊』は氏が練り上げてきた世界をベースにしているようで、ハイセンスに人を惹きつける数々の設定が盛り込まれている。ただのメディアミックスIPではなく、「ファッション×オタク文化」の全く異質な独自の世界といった観点で見れば、その世界にも注目せざるを得ないはずだ。
クセはあるが磨けば光りそうなアクションバトル
バーチャルパッドを主体にプレイヤーアバターを動かすバトルシステムは、操作性にややクセを感じた。攻撃対象が自動ロックされ、周りの戦況を把握しながら戦うアクションバトルとなっている。
戦闘は通常攻撃を織り交ぜながらスキルの魔法を駆使してダメージを与え、ヒット&アウェイの要領で敵の殲滅を目指すというもの。
魔法少女たちが個性としているさまざまな武器種はプレイヤーが自由に装備できる。また、通常攻撃で回復するMPを消費すれば、その武器に対応した魔法少女の魔法攻撃も可能だ。
プレイヤーが編成している魔法少女たちと共闘することになるので、実質パーティーバトルと言えなくもないだろう。
気になるのは、戦闘中プレイヤーがロックオンした敵に追従するような挙動を見せる点。オプションでON・OFFを切り替えられるのだが、これが上手く機能していると思えない。
敵の攻撃を密接した距離感で「ステップ(回避)」すると、ぐるりと敵の周りを1周して元の位置に戻ってしまう。この仕様のせいで横回避の意味がなく、背後へのバックステップが安定している。
魔法攻撃(スキル)のモーションも全体的にもっさりとしており、ステップ挙動のスピード感に噛み合っていない。通常攻撃は武器種によって速度が異なるが、中でも「鎌」はだいぶ遅い。
しかも乱戦になると自分の攻撃と敵の攻撃がどの瞬間に当たっているのか分かりづらく、気がつけばピンチ…といったケースが頻繁に起こる。致命的なのはアクションなのに爽快感が全くないということである。
しかし、パートナーとして組んでいる魔法少女の必殺技「デストロイマジック」は、ガチャで入手するSSRマジカルディスクのイラストを基にした演出でちょっと面白い。
確かにバトルシステムは調整すべき箇所が多く感じられるが、全く遊べないことはない。強敵との戦いは長期戦を見越し、緊張感溢れる“死にゲー”のような感覚で楽しめた。これが正しい遊び方なのかは怪しいところだが、要所を磨けばアクションRPGの素材としては悪くないはずだ。
さすが“オタク文化”を題材とした世界。鮮烈で濃過ぎる登場人物たち
「存亡の危機に瀕するオタク文化」この字面だけで記憶として焼き付きそうなユニークな世界観の本作。ゲーム内における小ネタとパロディネタの数々も、世界観に負けずとオタク指数高めなインパクトがある。
令和を生きる若者たちはおろか、平成生まれの人間ですら怪しいジェネレーションギャップ全開なネタまで用意周到だ。
ネタにまみれた世界ならば、その世界に生きるキャラクターたちもまた個性が強い。
モブキャラクターのオタクを始め、魔法少女の面々から主人公に至るまで、物語に没入しているとつい忘れてしまうのだが、実は登場人物全員「奇人」と言っても良いかもしれない。
口は悪くも案外ウブな魔法少女のアナーキー、クールそうで四六時中エロいことばかり考えているブルーに、「ごぼごぼ」しか言えないCV.黒沢ともよのピンクなど、本項序文の世界観に匹敵する強烈さだ。
もっと言えば、記憶喪失でありながらこんな3人を振り回しまくる主人公も相当アレな人物。モブキャラも全員オタク的思想に染め上げられているので、まともそう(?)なのはアナーキーぐらいだろうか。
作中のキャラクターが皆オタク(あるいはそれに類する者)で個性が加えられているため、シリアス気味な物語もどのような反応をして良いのか脳が麻痺しそうになる。
それでも基本的にはコミカルな要素多めのストーリー展開なので、一癖も二癖もあるキャラクターたちの掛け合いを楽しむことはできるだろう。近年稀に見る突飛な設定だけに、登場人物の個性をしかと楽しんで欲しいと思う。
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズの序盤攻略
ゲーム冒頭はバトルシステムの基本をスライドと合わせて実践する簡単なチュートリアルがあるだけで、あとはスライドだけの解説が続く。注意して欲しいのは「メインストーリー」だけを進めていると、途中の戦闘で苦戦を強いられる点だ。
ゲームを首尾よく進めるためにも、ストーリー進行の中で敵の異様な強さに違和感を感じたら、デイリー系ダンジョンを進めておきたい。特に「デイリー経験値」は重要で、キャラクターのレベルアップこそが攻略におけるカギとなる。
ストーリー進行だけでは成長が絶望的なので、しっかりスタミナを消費して武器&スキルの強化素材も集めておこう。
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズの事前登録特典
事前登録者数7万人を突破した『マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ』を始めると下記の事前登録を入手できる。
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズのレビュー、評価まとめ(総評)
クリエイター・JUN INAGAWA氏が創り上げてきた世界観をゲームに落とし込んだ本作は、MMOである必要性がほぼ感じられなかった。純粋に魅力的な設定やキャラクター、物語にフォーカスしているだけでも良かったとさえ思える。
また「アクションRPG」を謳うのであれば、もう少しアクションに爽快感が感じられても良いだろう。最高の素材を上手く扱えなかった印象も強い。そして、本作は配信前からゲームに対する告知がほとんどなく、一部のユーザーから強い反感を買っている。
この件については筆者も同意で、アプリストアのスクショからでさえ具体的なゲームシステムが全く思い付かなかったくらいだ。MMORPGを数多く手がけているアソビモの新規IPだけにかなり挑戦的な試みだが、その施策を取るに値しないクオリティなのは少しマズイ。
- アニメの世界観を壊すもうひとつの『マジデス壊』
- クセはあるが磨けば光りそうなアクションバトル
- さすが“オタク文化”を題材とした世界。鮮烈で濃過ぎる魔法少女たち
動画
マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズのアプリ情報
アプリタイトル | マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ |
ジャンル | “好き”の力で世界の壁をぶち壊すMMOアクションRPG |
会社 | Asobimo, Inc. |
配信日 | iOS:2023年4月7日 Android:2023年4月7日 |
価格 | 基本無料(ゲーム内課金あり) |
公式サイト | マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ公式サイト |
公式Twitter | マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ公式Twitter |
対応機種 | iOS14.0以降 /Android5.0 以上 |
サイズ | 279.8MB~ |
レビュー日 | 2023年4月8日 |
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